辛い花粉症に! おすすめのアロマで症状別に対策

健康セルフケア

厳しい寒さが和らいで春の息吹を感じ始めると、花粉症の季節が到来します。
今年は花粉の飛散量が昨年の3.6倍! なんて情報を聞くと、花粉症の人は戦々恐々とされていることでしょう。

私、毎年ティッシュの箱が手放せないの。鼻をかみすぎて肌もボロボロ💧

私は目が痒くて我慢ができない。目の周りが真っ赤になっちゃう💧

会議中にくしゃみが止まらないとサイアクよ〜💦

仕事に集中できなくて困るよね💦

一口に花粉症と言っても症状はいろいろありますが、「辛い」という悩みは共通しています。
この記事では辛い花粉症を和らげる対策について、メディカルアロマ・セラピストが解説していきます。

花粉が飛散しやすい条件

近年では天気予報と一緒に花粉の飛散予報が発表されるほど、花粉に対する意識は高まっています。とはいえ、花粉が多い少ないという情報だけで対策するには不十分です。花粉が舞いやすいパターンを知って対策を立てましょう。

  • 環境
  • 時間帯

上記2つについて解説します。

1. 環境によって飛散量が変わる?

アレルギー体質の人に限らず花粉症を発症している人が多い原因の一つに、排気ガスの影響もあるようです。排気ガスに含まれる化学物質が浮遊中の花粉に付着し、これを一緒に吸いこんでしまうとアレルギー反応が出やすくなると言われています。

またアスファルトが多い地域では花粉が土に吸収されにくく、何度も舞い上がるため、交通量や人通りの多さによって飛散量が変わってきます
外出先によって移動手段や身支度などに気を配りましょう。

静電気にも注意が必要です。静電気は空気中に浮遊している花粉や微粒子を引き寄せます
乾燥は静電気を起こしやすいので、湿度をコントロールしたり静電気防止スプレーを使うなどの工夫をしましょう。

2. 1日の内で飛散しやすい時間は?

花粉が飛散するパターンを知れば、花粉量が多い時間帯を避けて家事を行えます。
花粉が飛散しやすい時間帯は以下の表の通りです。 

時間帯花粉の状況
早朝スギが開花して花粉を放出
午前中放出された花粉が空気中を漂っている
午後空気中から地面へ花粉が落ちてくる
夕方気温が下がると空気の流れが変わり、再び花粉が舞い上がる

花粉が飛散するパターンを知れば、花粉量が多い時間帯を避けて家事を行うことができます

朝や夕方は部屋の換気を控える、外へ干すしかない洗濯物は午後に出す、ジョギングなどの運動は朝ではなく夜にする、外出する際はしっかりガードできる服装を心がけるなど、必要に応じて生活パターンを変えてみましょう。

すぐにできる花粉症の対策は?

花粉症に悩まされている人たちは、少しでも花粉に触れたくないと思っているでしょう。
具体的にできる対策は以下の2点です。

  • 花粉を家に入れない
  • 外出中に花粉を寄せ付けない

それぞれ詳しく説明していきます。

1. 花粉を家に入れない

家の中に花粉を入れないようにするためには、以下の事柄に注意しましょう。

  • 外出先から戻ったら、玄関の外で衣類についた花粉をよく払い落とす
  • 帰宅したら真っ先に洗顔、うがい、手洗いなどをして体に付着している花粉を落とす
  • 室内の換気は花粉の飛散が少ない時間帯にする
  • 洗濯物はなるべく室内に干す
  • 掃除機をかける前に、ぬれ雑巾で拭いておく(床の花粉を舞い上げずに掃除できます)
  • 空気清浄器などを活用する

2. 外出時の注意

花粉症が酷い時にはできれば外出したくないものですが、それでも出かけなければならない時は、なるべく花粉が身体につかないようガードしましょう。

  • マスクは鼻の部分に隙間ができないようにつける
  • メガネやサングラス等で目を保護する
  • 帽子を忘れずに! 髪の毛には相当量の花粉が付着します
  • 上着は花粉が付着しにくい素材を選ぶ

衣類の素材でおすすめは「綿」です
環境省「花粉症環境保健マニュアル」によると花粉の付着が、綿を100とした場合、シルク150、化学繊維180、ウール980だそうです! 手持ちの衣類の素材を確認して上手にコーディネートしましょう。

アロマの自然治癒力で花粉症を和らげる

花粉症に悩む人の数は年々、増加傾向にあります。その背景には第二次世界大戦後、森林資源の回復や増大を目的として、スギ・ヒノキが大量に植林されたことが関係しています。

また食生活の変化による免疫力低下や、社会環境の変化によるストレスなどもあげられます

花粉症の症状が日常生活に支障をきたすほど重い人は、病院へ通ったり市販薬を飲んだりして対策されていると思いますが、薬の中には睡魔が強く出るものもあります。仕事に差し障りが出ることを懸念して、我慢を強いられることもあるでしょう。

そのような時にアロマを上手に活用することでアレルギー症状を緩和することができます
辛い花粉症におすすめのアロマを症状別に紹介します。

  • 目のかゆみ
  • 鼻水、くしゃみ
  • 頭痛、集中力の欠如
  • 免疫力の強化

それぞれ詳しく説明します。

1. 目のかゆみ

目の痒みを抑えたり、目の周りの肌荒れを緩和してくれる作用があるアロマは、ローマンカモミールとラベンダーです。

ローマンカモミール:抗炎症作用や鎮静作用があるため花粉をガードし、かゆみや炎症の緩和に適しています。また主成分のエステル類が緊張を和らげ、質のよい睡眠に導いてくれます。

ラベンダー:鎮静作用がある酢酸リナリルという成分が、かゆみを抑えてくれます。また「万能アロマ」の異名をもつラベンダーは肌荒れなど皮膚の炎症を鎮めて再生を促す作用にも優れています。

2. 鼻づまり

ティッシュペーパーが手放せない辛い鼻詰まりをラクにし、呼吸しやすくしてくれる作用があるのは、ペパーミントとユーカリ・グロブルスです。

ペパーミント:成分に多く含まれているメントールは、冷却効果で体感温度が4度も下がると言われており、火照った体をクールダウンして爽快感をもたらします。また清涼感のある香りで呼吸の通りをスムーズにしてくれます。

ユーカリ・グロブルス:炎症や痛みを緩和したり、抗菌、消臭作用に優れている1.8シネオールという成分が呼吸器系の様々な症状に効果を発揮して、鼻やのどの炎症や痛みを緩和してくれます。

3. 頭痛、集中力の欠如

花粉症の症状によっては頭痛がしたり、頭にモヤがかかったような倦怠感が強くて仕事に集中できないこともあるでしょう。そんな時に役立つのが、ローズマリーとレモンです。

ローズマリー:ローズマリー由来のテルペノイド・カルノシン酸に、アルツハイマー病を抑制する働きがあるとの研究報告もあり、記憶力、集中力の向上に役立ちます。

レモン:脳波を調べる実験で、レモンの主成分であるリモネンが脳機能の活性化を促すことがわかっています。仕事や勉強など集中したい時に使うと効果的です。

4. 免疫力を強化する

花粉症もアレルギーの一つですから、アレルギーを起こさない抵抗力を強くするのも対策の一つです。免疫力を高めてくれる効果が期待できるアロマは、ティーツリーとサンダルウッドです。

ティーツリー:主成分であるテルピネン-4-オールには、優れた抗感染作用や免疫力アップの働きがあり、感染予防やアレルギー症状を緩和してくれます。マスクスプレーや消毒用スプレーなどを作る時には、ぜひ選びたいアロマです。

サンダルウッド:抗菌、抗炎症作用がある主成分のサンタロールは、お肌の荒れた状態を鎮静、修復するので肌トラブルにも効果が期待できます。

花粉症でのアロマテラピー活用法

アロマテラピーは手軽に日常生活に取り入れることができます。花粉症の症状を和らげるだけでなく、リラックス効果ももたらしてくれるアロマを積極的に活用しましょう。

1. マスクにアロマを垂らす

マスクの外側にアロマを1滴たらします。内側だとアロマの原液が肌に直接触れて、肌トラブルを起こしてしまう場合があるので注意してください

呼吸するたびにアロマの香りを吸引できて、鼻の通りをスムーズにしてくれます。また花粉症でどんより重くなっている倦怠感や頭痛を和らげるのにも役立ちます。


*使用するアロマ(精油)は天然100%のものを使いましょう!

2. アロマスプレーを持ち歩く

遮光性のあるスプレー容器に好きな香りのアロマで自作します。外出先へも持ち歩けるので、いつでも必要な時に使うことができます

1.消毒済みの50ml容器に植物性発酵エタノール5ml とアロマオイルを入れて混ぜる。
2.アロマオイルが溶けたら、精製水を入れて全体を混ぜる

たったこれだけで出来上がり。その日の体調や気分に合わせて自分だけのオリジナルスプレーができます。気分をリフレッシュできるアロマをブレンドする楽しみが増しますね。

★注意★ アロマオイルの濃度

  • 肌に触れる場合:子供は全体の0.5%、大人は1%以内
  • 衣類や部屋の香りづけ:全体の1〜3%
  • 掃除、除菌など:全体の1〜4%

アロマの量が多すぎると肌に刺激が強く、肌トラブルを起こすことがあります。
敏感肌の人は特に注意してください。

3. お部屋で芳香浴

ディフューザーやアロマポットなどにアロマを数滴落として香りを拡散します。

ディフューザーがないときは、マグカップなどでも代用できます
マグカップに白湯を入れて、症状に合ったアロマを1〜2滴入れれば完成。目を閉じて湯気に顔を近づけ、10〜15分ほど瞑想しましょう。

4. アロマトリートメントでリラックスする

手持ちのハンドクリームやボディクリームにアロマを混ぜて、体に塗布して使います。化粧品の小分け容器などで作ると使いやすいでしょう。

作ったアロマクリームはデコルテから胸元へ1日3〜4回塗ります。アロマクリームは皮膚を通して成分が浸透する効果と香りのダブル効果で、不快感を和らげてくれます

目のかゆみは、体温が高いと症状が強くなるので冷やすことをおすすめします。
ティーツリーを冷湿布として使うとさらに効果的です。

洗面器などに水を入れてティーツリーを数滴たらします。そこにタオルを浸し、水が垂れないように絞ったものを目の上に乗せて、2~3分リラックスします。

ここまで花粉症の症状別に効果的なアロマと、その使用方法を説明してきました。
毎日、花粉症のお薬を飲むのに抵抗がある人は、ぜひ試してみてください。花粉が飛散する辛い時期を、アロマの自然パワーでリフレッシュしながら乗り切りましょう!

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